#23画録

愛知県 旅の記録

2021-04-27 津島市天王川公園の藤を見る

江南の藤を見たら、
津島の藤も見たくなっちゃうものじゃないですか。

本年怒涛の藤ラッシュシリーズ、この記事で結びです。
 

《目次》

 

あまり参考にならない津島市の概要

津島市(つしまし) は愛知県西部に位置する
"海部地区(あまちく)" を代表する市です。

先日から弊ブログでやけに登場している あま市 もこの海部地区の一員です。
津島は言うなればこの海部地区のボスです(個人の意見です)

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ユネスコ無形文化遺産 尾張津島天王祭

↑ のような歴史ある水辺のお祭りもあります。

友人様と夜中に津島神社へ初詣に行ったり、
ユネスコ~に登録される前の天王祭でまったりしたりと、
津島は個人的にも思い出深い地です。

今回はあくまで藤メインですが、
津島神社や天王祭についても後ほど少し触れさせて頂きます。
 

名鉄津島線/尾西線 津島駅

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2013年撮影

現在も大枠は変わってません。レトロ。

左手前の「津島神社」の看板に「当駅より徒歩10分」と書かれていますが
現在は「徒歩17分」になっています。
(あと看板自体ももうちょっとオシャレになっていました。)

今回計ってみたら確かに17分は妥当な数字でした。
20分くらいはかかります。
 

津島神社 - 津島市

540年、欽明(きんめい)天皇元年の鎮座と伝えられ、長い歴史を誇る。
全国に3000以上点在する津島神社の総本社でもある。

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2013年撮影

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楼門 2013年撮影

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天王祭(宵祭)の楼門 2013年撮影

(↑) 楼門:豊臣秀吉の寄進と伝わる。国の重要文化財

津島市HPより一部引用:津島神社 津島市
 

織田信長も観た尾張津島天王祭

戦国時代の津島は「尾張の金銀はすべて津島を経由する」と言われ、
尾張最大の商業都市でした。

勝幡城を拠点とする織田弾正忠家は津島の経済力を背景に勢力を伸張し、
信秀の頃から主家をしのぐようになりました。

そして、織田信長尾張国を統一し、全国制覇をめざしました。

津島市観光交流センターHPより: 尾張津島天王祭-天王祭と織田信長

津島市、現在はレトロな雰囲気の町ですが、
ハチャメチャに栄えるヤベェ都市だったという過去をお持ちです。

織田信長が戦乱の世で大活躍したのは
もはや津島のおかげと言っても過言ではなさそうです。

なお、勝幡城(しょばたじょう)は愛西市稲沢市の境目辺りにあった城です。
織田信長勝幡城生まれという説が有力です。

津島神社の社紋と織田家の家紋は同じ「木瓜」ですが、
織田家津島神社から貰ったという説もあるようです。

上の楼門の写真(夜の方)に社紋が写っていますのでよかったら見てみて下さい。
 

天王川公園 - 津島市

やってきました天王川公園。

津島神社のすぐ近くですが、藤棚は公園の南の方にあります。
天王祭で祭りの船が出る池の横を進んでいきます。

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落ちたらどうなるか分からない池があります

天王"川"公園と言うだけあり、元々この池は川だったそうです。

今では想像も出来ませんが、天明5年(1785)以前、
津島を南北に天王川という川が流れていました。

天王川公園はその河川敷跡を公園にしたものです。

〔これでわかる海部の歴史 P254より引用〕

 

!?

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何か出来てた。

ミスト出てるよ!
しかもこの周辺、人工芝が敷かれててすごく綺麗になってました。

調べたところ、昨年2020年から完成していたらしい。
噴水の稼働開始自体は、昨年の天王祭宵祭の開催予定日だった7/25から
夏~秋ごろ稼働しているみたいですよ。

藤棚の北側にあります。
 

津島と藤の関係 

天王川公園の藤棚は、
津島市が昭和49年(1974) 4月 市の花に「藤」を制定した事に伴い、
かつて「藤浪の里」といわれた津島の藤の名所を蘇らせるため
昭和53年(1978) より整備されたものです。

津嶋里

古名を藤浪ノ里といふよし諸書に見えたり
今は津島村といふ

尾西第一の大邑にして縦横の町並五十餘街商家農工軒を並べ
萬物一として足ざる事なく (略)

尾張名所図会 前編 (1844年刊) 7巻 [七ノ五十一] より〕*1

津島はかつて「藤浪の里」と呼ばれていた事がここからも分かります。

じゃあそれが載っている「諸書」って何だろう?と
気になりましたが追い切れませんでした(´・ω・`)

追々調べていきたいと思います。

それでは、藤浪の里と呼ばれていた名残を今に伝える
藤を見ていきましょう。
 

天王川公園の藤を見る

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津島の藤、数年前と比べて
美しさに更に磨きがかかってきたような気がします。

2018年頃から行っているという大改修の成果かもしれません。
過密気味だった藤の樹の間隔にゆとりを持たせ、
藤同士で競合しないよう整備し直しているらしい。

江南の藤も以前同じような改修を行ったと聞きますので、
(参照:2021-04-26 藤とツツジ(江南市/一宮市) - #23画録)
藤の世話の大変さをしみじみと感じました。
 

本日のマンホール

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津島市のマンホールです!

天王祭宵祭のまきわら船と 藤が描かれています。

渋くておしゃれですよね…
藤の描き方に優雅さを感じて個人的にとても好きです。
 

記事を書いている間に藤の季節も終わりさみしく思いますが、
これから他の花も見頃を迎えていきますので
それを楽しみに5月を過ごしていきたいと思います。

次回の更新をお楽しみに。

*1:くずし字初心者です。
間違っている部分がありましたらご指摘下さい。