#23画録

愛知県 旅の記録

金魚あり遺跡あり藤あり…弥富市を散歩する

"隠れた藤の名所"があると聞き、
愛知県弥富市を散策しました!

 

《目次》

 

近鉄弥富駅

近鉄名古屋駅から、急行に乗り約15分。
今回の散歩はここから行ってみましょう。

弥富市役所

令和2年5月7日~こちらの新庁舎で業務が開始されたそう。
新しくて綺麗ですね。

市役所に金魚ちゃんがいます。
さすが金魚のまち。

巴塚の松

「巴塚の松」とは?

富山県南砺市 巴塚公園にある、樹齢750年余の黒松。
公園は巴御前最期の地と伝えられる場所。
巴御前の死後、侍女がしのんで植えたなど諸説ある。

その子孫の松を、富山県南砺市より両市の交流の証として、
弥富市が譲り受けたものがこちら。

市役所新庁舎オープンのすぐ数日後に植樹されました。
奥の建物が市役所。

参考:巴塚の松植樹式|弥富市公式HP

ふたつやの渡

かつてこの場所が木曽川の渡し場であったことを記念した碑。

江戸時代の終わり~昭和の初めにかけて、
ここ「前ケ須(まえがす)湊」から桑名まで1里の渡し船が出ていました。

その頃より交通の要衝として発展してきたそうです。

その昔、海西郡(かいさいぐん)という郡があったのですが、
その郡役所があったのもこの周辺。

現在も「前ケ須町(まえがすちょう)」には
弥富市役所があり、
海南病院(海部地区を代表するビッグな病院)があり…
なかなかに重要な場所と言えますね。

水郷の塔

筏川(いかだがわ)沿いにて

遠くに何か塔らしきものが見えます。
行ってみましょう。

水郷の塔は吹き上げる水をイメージした形をしていて、
手すりの部分には金魚と文鳥がデザインされています。
展望台からは360度の景色が見渡せます。

うひょ~~~~~~ ※とても風が強かった

川の向こう側は三重県

近くには広大な木曽川鈴鹿山脈や養老山地、
天気が良ければ御嶽山南アルプスまでもが見られます。

なお、塔の南側には伊勢湾台風の災害復旧竣功記念碑が建てられています。

〔広報やとみ 2021(令和3)年 8月号より〕

立田輪中人造堰樋門

「史蹟 立田輪中人造堰樋門」

歩いていたら突然現れました。

「立田輪中人造堰樋門(たつた わじゅう じんぞう せきひもん)」という。

この地域は、川・池・沼に囲まれた水郷地帯で、
明治時代においては特に用排水に苦慮した地域でした。

そこで、用排水管理の目的で立田輪中悪水普通水利組合が、
明治三十年代から四十年代に完成させたものです。

立田輪中より弥富町(現 弥富市)が権利を継承し、
水利史の遺跡として輪中公園のなかに保存されています。

立田輪中人造堰樋門:農林水産省

裏側

現在は機能を持たない文化財ですが、
趣のある造りで一見の価値あり。

案内の看板は特になく、秘密のスポット感がある。

藤を目指す

どんどん歩いていきましょう。
遠くに、三重県桑名郡木曽岬町(きそさきちょう)の「鍋田川堤桜並木」が見える。

 

ふとした所にある海抜ゼロメートルの表示。

森津(もりづ)の藤を見よう

着きました!
 

藤は、こちらの立派な門から中に入るとあります。
一風変わっていますね。
 

今年もコロナの影響で藤まつりは中止。
そのためか人が少なく、まさに穴場といった藤です。

背景の新緑も美しい。

 

尾張名所図会 前編 7巻「森津の藤架(ふぢだな)」

森津新田開拓者 武田邸跡

この森津の藤公園一帯は、森津新田を開拓し代々庄屋を務めた武田家の屋敷跡です。

森津の藤は、新田開発当初に武田家が屋敷内に植えたと伝えられる藤で、
江戸時代から広く知られ『尾張名所図会』にも紹介されています。

昭和61年に旧弥富町が敷地の東側約2000㎡の寄付を受け、
平成6年に公園整備を行いました。

その後、平成30年には、竹林を含む西側部分も弥富市が武田家から譲り受け、
全体が森津の藤公園として整備されることになりました。

(略)

 

公園一帯が庄屋さんのお屋敷跡のため、
入り口も年代を感じさせる立派な門なんですね。

江戸時代の「尾張名所図会」にも載っている、由緒ある藤です。
来年以降も見に来たいと思いました。

おつかれさまでした!

おみやげ

御菓子司 松月堂さんの
「錦魚もなか」と「スイートポテト」を買いました。

それぞれ金魚の形をしています。

スイートポテトは甘さがほどよい感じで、
もなかは皮の香ばしい風味がたまらない一品。

弥富は、金魚モチーフのスイーツを置くお店が
松月堂さんを始めいくつかあるので要チェックです。

本日のマンホール

 

愛知県弥富市のマンホールです。
市役所入口にもマンホールの見本展示があります。

「弥富型」と書いてあるのは、弥富市には
"旧・十四山村(じゅうしやまむら)"のエリアがあり、
そちらには別デザインのマンホールが設置されているためです。

機会があればそちらも紹介します。
 

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

次回の更新をお楽しみに。