#23画録

愛知県 旅の記録

【大人の自由研究②】名駅で郊外を知ろう!万燈祭モチーフの部屋に泊まる

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お待たせいたしました。
名駅の素敵な宿泊施設、「セブンストーリーズ」の宿泊体験記です。

今回の宿泊プランは【自由研究のレポート提出が必須】という特殊なものですので、
前編を未読の方はぜひそちらもご覧ください。
 

《目次》

 

セブンストーリーズに泊まる

名駅 地下鉄1番出口から北へ3分

1番出口はサイゼがある辺りのあの出口です。
そこから出てちょろっと行ったところにすぐある、利便性のよさ。

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このブログを他県の方がご覧になる機会は少ないかもしれませんが、
念のため「名駅」についてさっくり説明します。

名駅
名古屋駅の略称。「めいえき」と読む。
名駅」を会話の中でさらっと使うと簡単に愛知県人に擬態できます。

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左奥が入口です。(右のガラスの扉は物置か何か。)
木が枯れちゃってますね。名古屋の夏は暑いもんね。

チェックイン

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エントランス右側にタブレット端末が置いてあるので、
これを操作してチェックインします。

ビデオ通話でスタッフさんが本人確認を行う流れのため、
人との接触はありません。周りは無人です。

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こんな感じで暗証番号を教えてくれます。独特。
こういうやり方も昨今増えてるのかもしれないですね。
「建物自体」「部屋」の2段階で認証があります。

咄嗟に写真を撮りましたが多分写真を撮って正解だと思います。
初めてだと結構焦りました。

第一関門

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ビデオ通話を終了し、後ろを振り返ると
建物に入るための暗証番号の入力パネルがあります。

「呼出」ボタンがあるので、
「呼出」を先に押してから数字4桁を入れましょう。

私は教えて貰った数字に気を取られすぎて、暗証番号の前に
「呼出」って書いてあるのが視界に入っていませんでした。
謎のエラーでしばらく建物に入れず泣きそうになった。
 

↓ こんな感じで書いて貰えると初見の利用者さんも分かりやすいかもしれません。

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こんなところで躓くのあなただけよ、と思われるかもしれませんが、
今回の私のように無駄に絶望感を味わう方が今後出ないよう
恥を忍んでリポートしておきます。
 

《余談》

「呼出」ボタンを押してから暗証番号を入力して建物内に入る、
というタイプのマンションはたまにあるみたいですね。

ここはマンションの建物を宿泊施設として使用している感じなので、
マンションに馴染みのある方は楽勝かと思います。

第二関門

エレベーターで宿泊する階に上がりましょう。

部屋のドアに操作パネルっぽいものが付いていますが、
数字のキーが見当たりません。

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でも焦らないで下さい。

一つだけ表示されている謎のマークを押すとキーが浮かび上がる仕組みです。
(もしかしたらパネルのどこでもいいから触れればOKなのかも…)

教えて貰った「お部屋の暗証番号」英数字5桁を入力すると部屋に入れます。

お部屋に到着

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土足禁止なので注意。
 

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かっこいい!
どこから撮っても絵になりますね。

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寝床。

天井の映り込み具合が好きでこちらの部屋を選んだので、
写真に収められて嬉しい。

5F
都市の中で眠り、起きる | sleep and wake up in the city

デザイン | 1-1 Architects(イチノイチアーキテクツ)
地域 | 刈谷市
素材 | 万燈 - 竹・和紙

旅先を部屋に持ち込むことを許してくれる、縁側のような寛容な設え。
万燈障子紙が映すやさしい光と影に誘われ、部屋の奥でゆっくりと疲れを癒す。
空間に漂う着飾らない雰囲気が、等身大の私たちと向き合う特別な旅の時間を与える。

〔オリジナルポストカードより〕 

装飾の解説

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こちらの解説パネルがテレビ前に置いてあります。

障子の模様は、歴史博物館にあった「万燈」の色合いや形が
抽象化されたもののようです。おしゃれすぎる。

実物と同様に 竹、美濃和紙、食紅を使用しているそう。
障子の向こうにもライトがあれば、更に「万燈」っぽさが出そうです。

A:「浮世八景ノ内木下川の夜の雨
B:「日本武尊と鳳凰
C:「渡辺綱 大江山にて虎熊童子を討つ

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Bのモチーフの万燈「日本武尊鳳凰」。
博物館で、こちらの万燈は天井から吊り下がって展示されているので、
画面の上側が天井です。(博物館の2階からこの角度で撮れます。)

障子の柄も、この見上げた構図が表現されていて面白いです。

部屋の設備とアメニティ

テレビ横の袋の中身は何じゃろな。

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すごい。しばらくここで暮らせるぞ…という充実のラインナップ。

おててを洗うための石鹸は、部屋干しトップの影に入っていました。
スリッパは入口付近にもあるので予備です。 

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お風呂。
自動運転機能が付いていて豪華。ノーリツ製。
浴槽のお湯の温度は浴室内の操作パネルで調節できます。

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洗濯も出来ちゃう。
お風呂のクオリティと言い、長期滞在に向いていそうです。

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キッチン。
ちょっと作業してから撮ったのでお皿やケトルが移動してますが
戸棚の中は概ねこんな感じ。

↓ 部屋の設備やアメニティなどの詳細は下記のページにまとまっています。
よくあるご質問 | FAQ - セブンストーリーズ

夕食

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「スーパーで買ってきたお惣菜を戸棚にあったお皿に盛り付けると
ちょっといい感じに見えるマジック」を利用した夕食。

セブンストーリーズの周辺に飲食店は数多くありますが、
このご時世なのでお部屋でのんびり食事をしました。

冷蔵庫もコンロも鍋もフライパンもあるので、
その気になれば料理も出来る環境です。(今回はサボりました)

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おしゃれな部屋で飲むビールは格別ですねえ。

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ベランダから見える景色もなかなか。
名駅すぐ近くですが、とても静かなエリアです。

ポストカード

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エントランスに、7種類の部屋のポストカードが置いてあって素敵です。
それぞれ個性が出てる!

しかし、貰う時に「今回泊まる部屋のポストカード、どれだろう?」
とすぐには判断できませんでした。

「万燈モチーフ」の部屋の装飾が一切写っていないので、
よくよく確認しないと5Fの部屋だと分からないデザインです。

障子紙の色合いや模様が魅力的な部屋なので、
ポストカードでもそれが楽しめると更にいいですし、
人に紹介もしやすいのになと感じました。

チェックアウト

楽しいお泊り体験もあっという間に終わりです。

チェックアウト時の手続きは不要のため、
忘れ物がないかよく確認してから10時までに退出すればOK。

お世話になりました!

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セブンストーリーズに泊まった感想

①外国人観光客を意識した運営なのかなと感じました。

チェックイン時、スタッフさんとビデオ通話をしますが
外国出身と思われるスタッフさんが多めでした。

また、事前の宿泊者情報の提出では
日本国籍の方はこうで、海外の方はこうしてくださいね~」という指示が
ところどころにあったのでそう感じました。

NAGOYAという都市のど真ん中にある宿泊施設で、
「KARIYAっていう郊外のまちにこういう祭りがあるのか…」と
外国の方が思ったりするのかな?と想像したら何だか面白かったです。

「名古屋」はまだしも、郊外の小牧や清須や刈谷のことまで知っている
外国の方は少ないと思いますし、
郊外のまちにも魅力やいいところがたくさんあるので
こちらの宿泊施設は非常に面白い取り組みをされていると思います。
 

②モチーフとなっている市のパンフレットをどこかに置くとよいのでは?
(景観上の理由とか管理が大変とか色んな理由でしていないのかもしれませんが…)

部屋に泊まった方が「刈谷ってどんなところだろう?」と興味を持ってくれたとしても、
そのまま忘れ去られてしまうと勿体ないと思います。

部屋にパンフレットが置いてあれば、
モチーフの市を更に知って貰えるきっかけづくりになると思います。
 

③外国の方のみならず、日本国内の方、更に言えば
愛知県在住の方が泊まっても、とても楽しめる施設だと思います。

愛知県は工業が盛んで、観光のPRはあまり上手ではない印象です。

「地元民がいいところを知っていればいい」という考え方もあると思いますが、
「地元?何も観光するとこない!」と自ら言ってしまっている愛知の人を見かけた事があります。

愛知県って意外とおもしろスポットや魅力的な祭りがたくさんあります。
地元民がそれを知らずにいて、他県の方へ
「愛知県には何もありません!」と言い切ってしまうのはとても悲しいことです。

愛知県には結構いろんなものがあります!
ここに泊まるとそれが分かって楽しいと思います。

ただ、地元民が泊まるとしたらちょっとお高めで手が出しにくいかとは思います。

「地元民割引」みたいなものがあれば
地元愛知のいいところを再発見しに行こう、という方も出てくるかもしれません。

愛知県の人々は、地元の魅力に対して自信喪失気味な気がします。
「地元っていいな」と思わせてくれるセブンストーリーズさん、おすすめです。
 

今回は刈谷市の万燈の部屋を選びましたが、
他の部屋にも泊まってみたいので
お金を貯めてまたお世話になりたいと思いました。
 

本日のマンホール

研究の対象になっていた刈谷市のマンホールです!

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市の花「カキツバタ」メイン。
花の描写がリアルで好きです。かわいい。

刈谷市の「小堤西池のカキツバタ群落」は日本三大カキツバタ自生地の一つ。
カキツバタは愛知県の花でもあります。

 

自由研究、(当たり前ですが)学生時代ぶりなので
勝手が分からず苦戦しましたが楽しかったです!

長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。